都市空間計画区域

194383

今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:19:48

◆◇◆其の九十六:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

1942年の「ミッドウェー作戦」で大敗した日本軍は、「大東亜戦争」の戦略方針を変更せざるを得なかった。

海軍の主力となる軍艦と空母を太平洋にて撃沈され、日本の生命線となる石油とゴムとアルミニウムが採れる「南方作戦」で占有した領土を守護すべく長期戦に切り替える事となる。

南太平洋にあるパプアニューギニアのポートモレスビーに設けられたアメリカ軍の基地に侵攻し、そのビスマルク海からソロモン海に掛けて日本軍の防衛基地と飛行場を設ける計画を画策した。

そしてグアムの南方に浮かぶトラック諸島と、ポートモレスビーの北方のラバウルに日本軍の陣営を設けた。

ここで前回の1942年に起こった「珊瑚海海戦」(さんごかいせん)にて、ポートモレスビーのアメリカ軍の基地を攻略する為に、日本軍は軍艦や空母で進行して戦闘機で総攻撃する作戦だったが、アメリカ軍の予想を越える反撃に遭い大敗した経験がある。

その為に今回はポートモレスビーの北側の海岸から上陸して、密林(ジャングル)の中を南下しながら侵攻するゲリラ作戦を採用した。

ところがポートモレスビーと海岸の間には、標高3000m級のオーエンスタンレー山脈が連なっており、一声に山越えと言っても日本のアルプス山脈を越える様なものだ。

しかし、日本軍のゲリラ部隊は“大和魂”(やまとだましい)を心に秘めて、標高3000m級のオーエンスタンレー山脈を越えようとするも、酸素も薄く途中で食糧も尽きて兵士のほとんどが餓死寸前だった。

更にポートモレスビーからアメリカ軍が侵攻し、弱体化した日本軍のゲリラ部隊を総攻撃し、生き残った兵士だけで退却を余儀なくされた。

そして、もう一方の戦略計画として、日本軍は陣営のラバウルを防衛する為に、東部に浮かぶガダルカナル島に飛行場を建設した。

ところが、ガダルカナル島に新設されたばかりの飛行機を、アメリカ軍が侵攻して奪取(だっしゅ)し占領してしまった。

これは日本軍にとって想定外で、ガダルカナル島の飛行場からアメリカ軍の戦闘機が発着できるとなると、日本軍の陣営のトラック諸島とラバウルは攻撃範囲に入る。

VELVET REVOLVER /♪ SET ME FREE

◆ラジオの友◆

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2025/10/01 (Wed) 08:20:29

◆◇◆其の九十七:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

日本軍はガダルカナル島の飛行場を奪還(だっかん)すべく上陸作戦を実施する。

しかし、この時にアメリカ軍は既にガダルカナル島へ大量の兵士と軍備を導入しており、思いの外の軍勢による反撃で、日本軍は一瞬で壊滅する。

救援の為に日本軍の軍艦と空母がトラック諸島とガダルカナル島の中間地点で、アメリカ軍の軍艦と空母に遭遇し海上交戦が始まると、激戦となりアメリカ軍の軍艦に損傷を与えたが、日本軍の軍艦と空母も撃沈された。

再び日本軍はガダルカナル島の飛行場を奪還(だっかん)すべく上陸作戦を実施する。

しかし、アメリカ軍による反撃で、日本軍は一瞬で壊滅する。

ガダルカナル島の上陸作戦は2度目も失敗した。

それでも日本軍はガダルカナル島の飛行場を奪還(だっかん)すべく上陸作戦を継続し、インドネシアなど周辺に駐屯する日本軍を招集して、日本軍のゲリラ部隊は“大和魂”(やまとだましい)を心に秘めて、飛行場の南側に広がる密林(ジャングル)の中を北上しながら侵攻するゲリラ作戦を遂行した。

ただ、アメリカ軍にとり日本軍の進撃は想定内で、飛行場の南側に防御砦を設けて、大量の機関銃と大砲で侵攻する日本軍のゲリラ部隊を次々と撃ち倒していった。

このアメリカ軍との軍力差に日本軍は為す術(なすすべ)もなく、密林(ジャングル)の一帯には戦死した日本兵が大量に横たわり、凄惨(せいさん)な戦場となった。

それでも日本軍は攻撃の手を緩めず、ガダルカナル島へ続々と兵士を上陸させ、飛行場まで進軍させ、更なる被害と損害を拡大させた。

日本軍は3万6000人余りの兵士を投入し、2万人余りの戦死者を出した。

しかも、激闘の戦乱から生き残ったとしても、南国特有の病気も日本軍を苦しめ、不衛生な環境から赤痢やマラリアを発病する兵士が多発し、食糧不足から栄養失調に陥り、多くの死者を出した。

これを1942年に起こった「ガダルカナル島の戦」と呼ぶ。

当時の戦地を体験した元兵士は100歳を超えており、直接に戦争の体験談を聞く機会は少なくなっている。

ただ、アーカイブに記録された戦況の声は残されている。

国籍が何人(なにびと)であれ、見知らぬ地で1人の人間が銃弾に倒れて絶命し、この世に別れを告げ土に戻った現実を消去する事はできない。

この歴史を永遠に語り継ぐ必要がある。

日本兵…『♪さらばラバウルよ、また来るまでは〜』

日本兵…『♪しばし別れの、涙が滲(にじ)む〜』

日本兵…『♪恋し懐(なつ)かし、あの島見れば〜』

日本兵…『♪椰子(ヤシ)の葉かげに、十字星〜』(♪ラバウル小唄)

THE USED /♪ PUT ME OUT

◆ラジオの友◆

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2025/10/01 (Wed) 08:21:20

◆◇◆其の九十八:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

1942年の「ガダルカナル島の戦」でアメリカ軍に大敗した日本軍で、東京に置かれる日本軍の本部もさすがに疲労困憊(ひろうこんぱい)した。

こう言う負け戦(いくさ)が続くと意気消沈(いきしょうちん)し、敗北の責任の擦り付けで組織の人間関係も悪化する。

海軍の軍艦は沈没してほぼ皆無となり、陸軍の兵士も多くが戦死して激減していた。

そんな状況での軍事会議で、参謀本部の参謀総長の杉山元(すぎやまげん/軍人)と作戦部長の田中新一(たなかしんいち/軍人)は、軍艦が無いと海上戦が主となる「太平洋戦争」を乗り越えられない為に、軍艦と空母の造船を主張した。

しかし、撃沈されたのは軍艦と空母だけでなく、物資を運搬する護送船も撃沈されており、東南アジアからの石油やゴムやアルミニウムなどの資源を日本に運搬する事ができずにいた。

そこで陸軍省の第40代内閣総理大臣かつ陸軍大臣の東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)と事務局長の佐藤賢了(さとうけんりょう/軍人)は、軍艦と空母などよりも先に護送船を造船しなければ、そもそも鉄鋼が手に入らず造船そのものが不可能に陥ると主張した。

緊急事態の軍事会議では、そんな激論が長時間に及び、意識が遠退く中で作戦部長の田中新一(たなかしんいち/軍人)と事務局長の佐藤賢了(さとうけんりょう/軍人)が殴り合いの喧嘩(ケンカ)をし始めた。

これに驚いた第40代内閣総理大臣かつ陸軍大臣の東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)と参謀総長の杉山元(すぎやまげん/軍人)は、激闘する2人を止めに入るも、作戦部長の田中新一(たなかしんいち/軍人)が東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)に対して捨て台詞(セリフ)を吐(は)いた。

田中新一…『お前みたいな無責任で無能な首相が、日本軍を壊滅させたんだぁ! この馬鹿野郎(バカヤロウ)!』

東條英機…『なぁ、何だとぉ!? お前はクビ(解雇)だぁ!!』

田中新一…『上等だぁ! こんなアホォな組織、こっちから出てってやるよぉ! いずれ日本は敗戦して、お前らみんな死罪になるぞぉ!』

東條英機…『ぐぬぬぅ〜』

こうして田中新一(たなかしんいち/軍人)は日本軍の役職から更迭(こうてつ)され、参謀本部の作戦部長に綾部橘樹(あやべきつじゅ/軍人)が就任した。

KIX /♪ LOVE ME WITH YOUR TOP DOWN

◆ラジオの友◆

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2025/10/01 (Wed) 08:22:01

◆◇◆其の九十九:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

そんな時に、南太平洋に位置するポートモレスビーの北方のラバウルに設けた日本軍の陣営から、1943年に飛行機でガダルカナル島への視察に出掛けた連合艦隊司令長官の山本五十六(やまもといそろく/軍人)が、アメリカ軍の攻撃に遭い撃墜され死去した。

「太平洋戦争」の開戦の要因となった「真珠湾攻撃」に導いた山本五十六(やまもといそろく/軍人)の戦死は、日本中に衝撃を与え国葬が執り行われた。

この騒動が影響したかどうかは判らないが、日本軍はオーストラリア周辺の南太平洋から撤退した。

1942年の「ミッドウェー作戦」の大敗から日本軍の歯車が狂い始め、地獄への入口から転げ堕ちる様に悪事が悪事を呼ぶ負の連鎖が続く。

北太平洋にあるアラスカ半島の近くに連なるアリューシャン列島に設けられたアメリカ軍の基地を奇襲攻撃した際に、近隣のアッツ島とキスカ島を占領していた日本軍だが、「ミッドウェー作戦」の失敗により利用価値がなくなった。

しかし、そんな事情は知らずにアッツ島とキスカ島には日本軍の兵士が駐屯している。

そんな苦境に陥った日本軍の戦況を見透かして、アメリカ軍はアッツ島とキスカ島の奪還(だっかん)を目指して1万人余りの兵士を導入した。

北太平洋にアメリカ軍の拠点が強化されると、オホーツクから北海道へ侵攻され日本列島が制圧される危険性があり、日本はアッツ島とキスカ島に駐屯する日本軍に対して退陣や降伏を禁じた。

この日本からの軍令は、アッツ島とキスカ島に駐在する日本兵にとり“死”を意味する。

東條英機…『生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかし)めを受けず、捕虜になるくらいなら、戦死するか、自決するべきだ。』

アッツ島で指揮をしていた陸軍中将の山崎保代(やまざきやすよ/軍人)は覚悟を決め、勝てる見込みのない戦闘で配下の兵士2300人余りを率いて、アメリカ軍に突撃して“玉砕”(ぎょくさい)した。

全員戦死と言う凄惨(せいさん)な戦地となった。

5月とは言え極寒のアラスカ地方で、重傷で身体が動けず戦う事もできなくなった兵士は自決した。

対戦するアメリカ軍は何度も降伏勧告を出したが、それでも傷付いた身体を引き摺(ず)って前進してくる日本兵の忠君愛国(ちゅうくんあいこく)に対する執念(しゅうねん)に、恐怖で慄(おのの)いたと言う。

“玉”が美しく“砕”け散る様に、最後まで戦って潔(いさぎよ)く死ぬ。

ここから“玉砕”(ぎょくさい)の言葉が生まれた。

国策とは言え、美しい過去の記憶の認識を押し付ける“言葉”と“文字”の恐ろしさを感じる。

THE OFFSPRING /♪ DEFY YOU

◆ラジオの友◆

Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:22:38

◆◇◆其の百:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

そんな頃の1939年9月に開戦した「第二次世界大戦」では、ヨーロッパでの本戦が本格化した。

1942年にドイツ軍はソビエトへの侵攻によりソビエト軍が攻防する「スターリングラード攻防戦」が起こり、ロシア大陸のスターリングラードの南部に位置する油田を占領する目的でドイツ軍は進撃したが、ソビエト軍の大量に投入された兵士と軍備によりドイツ軍は敗北し、ここから破竹の勢いで攻勢していたドイツ軍は衰退していく。

同年の1942年にイギリス領だったエジプトでイギリス軍に対してドイツ軍が侵攻した「エルアラメインの戦」が起こり、地中海の補給経路と砂漠での交戦が勝敗の鍵(カギ)を握り、イギリス軍とドイツ軍の一進一退が続いていたが、アメリカ軍の本格参戦もありイギリス軍が勝利した。

エジプトで勝利したイギリス軍とアメリカ軍は、そのまま地中海を北上してイタリアのシチリア島を占領し、イタリア半島の南部から侵攻を開始した。

圧倒的な兵士と軍備でイタリア軍とドイツ軍を壊滅させ、首都のローマに空爆を実施してイタリア国民は恐怖に怯(おび)え、イタリア全土で反戦運動が沸き起こる。

これにより最高指導者だったムッソリーニ(政治家→イタリア統帥)は失脚し、1943年にイタリアは無条件降伏した。

このヨーロッパのドイツとイタリアの劣勢は、同盟国の日本の戦況にとっても苦境を意味する。

日本は何とかドイツとソビエトを和睦させて、東部戦線に集中するドイツ軍を、イギリスに侵攻する西部戦線に振り向けたい思惑があった。

しかし、ドイツのナチス党の最高責任者に就いていたアドルフヒトラー(軍人→ナチス統帥)と、ソビエトの最高指導者に就いていたスターリン(ソビエト書記長)は、尋常(じんじょう)ではない程に仲が悪く100%の確率でドイツとソビエトが講和する事はなかった。

この世界的な戦況を鑑(かんが)みて、日本は中国大陸から東南アジアまで一帯の占領下に置いた植民地を守護する防御作戦に方向転換した。

こうして“絶対国防圏”の範囲を指定し、アメリカやイギリスからの侵攻を防衛する事に専念する。

しかし、それでも狭小の島国の日本から観ればかなりの広大な範囲であり、実質的にアメリカ軍とイギリス軍はどこからでも侵攻できる状態だった。

CHEAP TRICK /♪ ANYTIME

◆ラジオの友◆

Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:23:18

◆◇◆其の百一:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

そんな戦況で、台湾の南部に位置するフィリピンのルソン島にアメリカ軍が大群勢の軍艦で進行した。

防御に徹する日本軍とは言え、広大な太平洋を全て監視する事はできず、アメリカ軍の軍艦は何なりと航行し攻撃体制に入っていた。

これに危機感を抱いた第40代内閣総理大臣かつ陸軍大臣の東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)は、日本に協力的な東南アジアの各国に大東亜共栄圏(だいとうあきょうえいけん)の強化と結束を呼び掛けた。

そこで外交官を経験し外務大臣に就任していた重光葵(しげみつまもる/政治家)に全権委任し外交方針を変更させた。

重光葵(しげみつまもる/政治家)は、中華民国にて1940年に南京政府を創建した親日家の汪兆銘(おうちょうめい/中国革命家→国民党)と“日華基本条約”を締結し、中国大陸への占領目的だった方針を、国家同士の友好関係に改定した。

ただ、中華民国の実質的な国家を統治する蒋介石(しょうかいせき/国民党)には、この“日華基本条約”は何の拘束力も持たない。

1943年に日本の東京にて大東亜会議を開催した。

大東亜会議の参加国は、日本は東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)、中華民国は南京政府の汪兆銘(おうちょうめい/中国革命家→国民党)、満州国は総理大臣の張景恵(ちょうけいけい/中国軍人→満州国→中国)、フィリピンは大統領のホセラウレル(政治家→フィリピン大統領)、ビルマ(ミャンマー)は総理大臣のバーモウ(政治家→ビルマ総理大臣)、タイは親王のナラーティップポンプラパン(外交官→タイ親王)で、オブサーバーにインドの外交官が参加した。

東條英機…『アメリカとイギリスはアジアを占領し植民地にしたが、日本はその欧米列強の暴挙に対抗している。 西洋の支配から解放され大東亜共栄圏(だいとうあきょうえいけん)による新しいアジアの国家で共存共栄の連携を実現しよう。』

バーモウ…『切実なアジアの言葉を現実に聞こえ、日本と共に植民地からの解放しなければならない。』

日本の影響力がある満州国と中華民国の南京政府とビルマ(ミャンマー)は、日本の声明を支持したが、一方でフィリピンは日本の思惑を見透かしてアジアの立場で独裁的な日本に対して釘(クギ)を刺した。

ホセラウレル…『大東亜共栄圏(だいとうあきょうえいけん)の理想は素晴らしいが、現実的に日本の独裁に協力するものではない。』

PEARL JAM /♪ LEAVING HERE

◆ラジオの友◆

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2025/10/01 (Wed) 08:24:05

◆◇◆其の百二:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

この時期にアメリカやイギリスなどの連合国は、1941年に“大西洋憲章”を提唱していた。

①:連合国はアジアに対して領土拡大を要求しない。

②:領土変更は、利害関係のある国民の意思を尊重する。

③:全ての国家の民族が、自決できる権利を有する。

④:不平等な貿易障害を設けない。

⑤:全ての国家に対して、より良い経済と社会の友好関係を構築する。

⑥:相手国に恐怖と貧困に陥(おとしい)れてはならない。

⑦:海洋の安心安全な自由航海。

⑧:侵略する国の軍縮。

これに対して大東亜共栄圏(だいとうあきょうえいけん)を構築する日本は“大東亜共同宣言”の提唱をした。

①:アジアを欧米列強からの植民地の支配から解放。

②:白人や黒人など人種差別の撤廃。

この時期に「第二次世界大戦」の勝利を確信した連合国は、1943年にエジプトのカイロで首脳会談を開催した。

アメリカのルーズベルト(軍人→第32代アメリカ大統領)、イギリスのチャーチル(軍人→イギリス首相)、中華民国の蒋介石(しょうかいせき/国民党)が参加し、「カイロ会談」にて戦後の日本に対しての要求を決定した。

①:日本が戦争により占領した太平洋一帯の植民地を没収する。

②:満州国や台湾など中国大陸で割譲した領土を中華民国に返還する。

③:朝鮮半島を独立国家として確立する。

そして、日本が無条件降伏するまで連合国は攻撃を続ける事が確認された。

これで日本には、連合国との講和や和平の交渉が不可能になった。

SPONGE /♪ MOLLY

◆ラジオの友◆

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2025/10/01 (Wed) 08:24:57

◆◇◆其の百三:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

どんなに敗戦が色濃くなり苦境に陥っても、戦争と言うものはブレーキの壊れた暴走列車の様に、誰にも止める事はできない。

そんな戦況で始まったのが中国大陸に接したビルマ(ミャンマー)に布陣する日本軍とインドに布陣するイギリス軍の国境での交戦である。

そこの国境には標高3000m級のパトカイ山脈と標高2000m級のアラカン山脈が南北に連なっている。

当然に日本軍もイギリス軍も陣営から出陣する事なく、長期の篭城戦となる。

ただ、アメリカとイギリスは中華民国の蒋介石(しょうかいせき/国民党)を支援する為のルートとして援蒋(えんしょう)ルートが設けられたが、ビルマ(ミャンマー)近郊で日本軍に封鎖され軍備の輸送が停滞していた。

これを打開すべくアメリカ軍からインドのイギリス軍に対して、ビルマ(ミャンマー)に駐屯する日本軍への攻撃命令が出された。

この難題にイギリス軍は応えるべく秘密作戦に出た。

ビルマ(ミャンマー)に布陣する日本軍の背後に、イギリス軍が突如として現れ直ぐ様に交戦となる。

なんとか持ち堪えた日本軍は、拘束したイギリス軍の捕虜に、どうやってビルマ(ミャンマー)に進軍したのか質問した。

アラカン山脈の南方にインドとビルマ(ミャンマー)を行き来できる秘密の街道があり、イギリス軍はそこから進軍し、物資や食糧は飛行機で運搬して上空から落下傘(パラシュート)で投下したと言う。

GOLDFINGER /♪ PICTURES

◆ラジオの友◆

Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:25:42

◆◇◆其の百四:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

イギリス軍の捕虜から得た情報を基に日本軍は、「日中戦争」の要因となった「盧溝橋事件」(ろこうきょうじけん)の参戦していた陸軍の河辺正三(かわべまさかず/軍人)と牟田口廉也(むたぐちれんや/軍人)を総合指揮官に任命して、日本軍の総合指揮を任せた。

こうして牟田口廉也(むたぐちれんや/軍人)はインド侵攻作戦を策定し、イギリス軍が成功したアラカン山脈の南方にある秘密の街道を逆目に侵攻しインドのインパールに設けられたがイギリス軍の陣営を攻撃する事だった。

しかし、街道とは言っても標高2000m級のアラカン山脈である。

標高が低い箇所でも1000m〜500mはあり、しかもイギリス軍には飛行機が物資や食糧を上空から落下傘(パラシュート)で投下した補佐もある。

困窮(こんきゅう)に陥った日本軍に、そんな豪勢な飛行機は完備されていない。

ビルマ(ミャンマー)に配属された日本軍の軍曹は、次々に不可能で無謀な作戦に反対した。

ところが総合指揮官に任命されていた河辺正三(かわべまさかず/軍人)と牟田口廉也(むたぐちれんや/軍人)は、インド侵攻作戦に反論する軍曹を全て罷免(ひめん)した。

しかも無謀なインド侵攻作戦を策定した牟田口廉也(むたぐちれんや/軍人)は開き直り、配下の兵士に心境を述べた。

牟田口廉也…『元々、このインド侵攻作戦は、常識的には成立しない戦法である。 食糧が無ければ敵や村から略奪したらいい。 敵陣を発見したら威嚇(いかく)射撃を行なって、相手を降伏させろ。 そうすればこのゲリラ戦法は勝利を導く。 インドのインパールに設けられたイギリス軍の陣営を壊滅すべく、この戦術は「インパール作戦」と名付ける!』

日本兵…『・・・』

LEFT FRONT TIRE /♪ CHEATERS

◆ラジオの友◆

Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:26:18

◆◇◆其の百五:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

こうして「インパール作戦」は開始され、標高2000m級のアラカン山脈を日本軍は3方面から進行し、食糧用として牛を1000頭も引き連れていった。

ただ、この時はイギリス軍も、日本軍の無線を傍受(ぼうじゅ)し暗号も解読していた為に、「インパール作戦」は知っていたが、日本軍が何の目的で実行するかは理解できなかった。

日本軍はインドのインパールに向けて出陣したが、そこまでに大きな川を渡る事となり、川の水流が速く食糧用の牛がほとんど流され溺死した。

続いてアラカン山脈の登頂口に到着したものの、残った牛は急勾配で密林(ジャングル)の山を登頂する事ができず、結局、貴重な食糧源を麓(ふもと)に置いていく事になった。

それでも牟田口廉也(むたぐちれんや/軍人)は進軍を指示した。

日本軍はアラカン山脈をなんとか越えてインドのインパールを包囲する事ができたが、この時の日本兵は衰弱して、戦う体力など残っていなかった。

この「インパール作戦」を知っていたイギリス軍は、こんな日本軍の状況下で栄養失調と疫病で次々と倒れて死去する日本兵を目の当たりにした。

しかも、ビルマ(ミャンマー)からインドのインパールまでの街道沿いには、道中で動く事もできない衰弱した日本軍の兵士は、所々に横たわり亡くなっており、そこは後々に“白骨街道”と呼ばれた。

ビルマ(ミャンマー)に駐屯する日本軍の「インパール作戦」の失敗で、3万人余り日本兵が戦死した。

イギリス軍は勝利したが、その戦況は日本軍が無謀な作戦により勝手に前進して、陣営の手前で力尽き自滅したと認識している。

これを1944年に実施した「インパール作戦」と呼ぶ。

THE WONDER STUFF /♪ Don't Let Me Down Gently

◆ラジオの友◆

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2025/10/01 (Wed) 08:27:08

◆◇◆其の百六:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

1941年に開戦した「太平洋戦争」こと「大東亜戦争」は、「南方作戦」と「真珠湾攻撃」で日本にとり身分不相応な勝利をした事で、続いて1942年の「ミッドウェー作戦」では日本軍の実力が露呈した戦闘で大敗し、北太平洋から南太平洋の島々で無謀な戦闘により凄惨(せいさん)な戦地を増やしただけだった。

日本は中国大陸から東南アジアまで一帯の占領下に置いた植民地を守護する防御作戦に方向転換し、こうして“絶対国防圏”の範囲を指定していたが、それがことごとくアメリカ軍に突破されている。

弱体化した日本軍に対して、1943年頃からアメリカ軍は日本列島の壊滅計画を開始し、本格的な総攻撃を実施した。

先(ま)ず南太平洋の島々に点在する日本軍の陣営を攻撃して占領する「飛び石作戦」に入った。

更にアメリカ本土から最新鋭の工業力で増産された軍艦や戦闘機を搭載した空母を太平洋に進軍させた。

日本軍の陣営があるラバウルに向けてアメリカ軍の戦艦は航行してきた為に、日本軍は少ない軍艦と戦闘機で抗戦したが、燃料が底を尽き攻撃する事さえできなくなった。

日本軍はラバウルの北上にあるトラック諸島の陣営も放棄して、西方にあるパラオの陣営に退避した。

アメリカ軍は空海から戦闘機を発進させ、日本軍の軍事拠点を空爆して徹底的に壊滅させた。

日本軍の戦況は苦戦どころか、アメリカ軍に抵抗できず公開処刑に近い状態だった。

SIZE 14 /♪ CLAIRE DANES POSTER

◆ラジオの友◆

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2025/10/01 (Wed) 08:27:58

◆◇◆其の百七:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

そんな悲惨な情報も、日本の東京に設けられた日本軍の本陣でもある大本営(だいほんえい)にも入ってくる。

重苦しい雰囲気が漂う大本営(だいほんえい)の軍部は、『誰が悪く、此奴(こいつ)に責任がある。』などの言葉が飛び交い当然に険悪な人間関係となる。

陸軍省の第40代内閣総理大臣かつ陸軍大臣の東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)と参謀本部の参謀総長の杉山元(すぎやまげん/軍人)が、意見の相違で対立した。

海軍省の海軍大臣の嶋田繁太郎(しまだしげたろう/軍人)と軍令部総長の永野修身(ながのおさみ/軍人)が、意見の相違で対立した。

そして陸軍と海軍が、意見の相違で対立した。

当初に軍国主義の大日本帝国が掲げた挙国一致(きょこくいっち)、尽忠報国(じんちゅうほうこく)、堅忍持久(けんにんじきゅう)とは、程遠い。

この内部抗争している場合ではない日本軍の戦況で、第40代内閣総理大臣として東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)は人事改革を実施した。

陸軍の参謀総長の杉山元(すぎやまげん/軍人)と、海軍の軍令部総長の永野修身(ながのおさみ/軍人)を解任して、陸軍省は第40代内閣総理大臣かつ陸軍大臣の東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)が参謀総長を兼任し、海軍省は海軍大臣の嶋田繁太郎(しまだしげたろう/軍人)が軍令部総長を兼任した。

ZEBRAHEAD /♪ WASTED

◆ラジオの友◆

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2025/10/01 (Wed) 08:28:45

◆◇◆其の百八:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

そんな東京の大本営(だいほんえい)で内部抗争をしている間も、アメリカ軍は手綱(たづな)を緩めない。

日本軍は少ないながらも戦艦を、日本軍の陣営が設けられた太平洋に浮かぶマリアナ諸島に向けて出航させたが、途中でアメリカ軍の最新鋭の潜水艦に攻撃され沈没した。

中太平洋のマリアナ諸島とサイパンやパラオ諸島は、日本が設ける“絶対国防圏”の要所となり、ここをアメリカ軍に攻略されれば、日本列島を戦闘機で射程圏内に収める事を意味する。

日本軍は何としても死守しなければならず、残る軍備と兵士を次々と中太平洋に投入していった。

トラック諸島の北西方に位置するマリアナ諸島のサイパンには、日本軍の陣営が設けられており、ここをアメリカ軍に奪取(だっしゅ)されれば最新鋭の戦闘機のBー29により、日本列島の全域を空爆できる為に、日本軍は防衛を特に強固にした。

しかし、中太平洋の軍事拠点も、日本軍はアメリカ軍に攻撃するどころか、守備する事もできないくらい弱体化しており、抵抗すればする程に甚大な被害と損害を拡大させ続けた。

サイパンでは東京の大本営(だいほんえい)から『一軍総玉砕!』(いちぐんそうぎょくさい)の威令(いれい)が出され、日本軍は衰弱した兵士が前進あるのみで無謀な作戦により、アメリカ軍の機関銃や大砲の銃弾に撃たれ、次々と倒れて死去した。

アメリカ軍は勝利したが、その戦況は敗北を知っても日本軍の兵士が命を顧(かえり)みず、銃弾が尽きた銃剣(じゅうけん)を振りかざし突撃して力尽きたと認識し、その光景は恐怖でしかなかったと語る。

日本兵…『天皇陛下、万歳! 大日本帝国、万歳!』

アメリカ軍の証言では、日本兵は“バンザイ突撃”を遂行し、こう叫んで亡くなっていったと言う。

ただ、本当は・・・

日本兵…『お母さん、お母さん、もう一度だけお母さんに逢いたい!』

普通の青年達は“お母さん突撃”を遂行し、こう叫んで亡くなっていったと言う。

このマリアナ諸島とサイパンやパラオ諸島での戦闘で、日本軍の兵士は6万3000人余りが戦死している。

これを1944年に起こった「マリアナパラオ諸島の戦」と呼ぶ。

更にサイパンでは日本軍だけでなく、現地に移住した日本人も同様に、『恥を忍んで生き永らえるなら、お国の為に潔(いさぎよ)く自決する。』として崖地から身を投げて自害した。

その中には赤子を抱えた母親も居たと言う。

自害を禁忌(きんい)とするキリスト教を信仰するアメリカ軍の兵士には、到底(とうてい)に理解し難(がた)い惨状である。

因みにサイパンの南方に位置するグアムの戦地では、横井庄一(よこいしょういち/軍人→愛知)が従軍しており、グアムで終戦を知らず28年間余り密林(ジャングル)生活を続け、1972年に日本へ帰国した際に『恥ずかしながら帰って参りました。』の言葉が有名になった。

RAMONES /♪ SHEENA IS A PUNK ROCKER

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Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:29:39

◆◇◆其の百九:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

1944年の「マリアナパラオ諸島の戦」で日本軍は惨敗し、中太平洋のサイパンなどがアメリカ軍に奪取(だっしゅ)され、最新鋭の爆撃機のBー29により日本列島の全域を空爆できる体制となり、日本が設ける“絶対国防圏”の要所は完全に崩壊し、最悪のシナリオが現実のモノとなった。

しかもアメリカやイギリスの連合軍は、日本の講和や和平の交渉は一切に受け付けず、無条件降伏の一択しかなかった。

当然にこの日本軍の惨状は、日本全国に知れ渡っており、政界や皇族、それに日本軍の内部からも、第40代内閣総理大臣の東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)が担う内閣に批判の目が向く。

そこで反発団は、東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)に内閣改造の3条件を突き付けた。

①:日本軍の最高指導者となる統帥の確立。

②:海軍省の海軍大臣に就いている嶋田繁太郎(しまだしげたろう/軍人)を更迭(こうてつ)。

③:実力者による重鎮大臣の入閣。

この内閣改造の3条件に対して東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)は、大臣が兼任していた陸軍の参謀総長と海軍の軍令部総長の統帥を確立させ、陸軍の参謀総長には梅津美治郎(うめづよしじろう/軍人)を就任させた。

そして、海軍省の海軍大臣に就いている嶋田繁太郎(しまだしげたろう/軍人)を更迭(こうてつ)させ、後任に海軍で第37代内閣総理大臣に就いていた米内光政(よないみつまさ/軍人→政治家)を就任させる人事を決定した。

ところが、これが反発団の調略(ちょうりゃく)で、内閣が成立できない様に、政治家などに入閣しない様に圧力を掛け、米内光政(よないみつまさ/軍人→政治家)は海軍大臣の就任を拒否した。

こうして第40代内閣総理大臣の東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)が担う内閣は総辞職に追い込まれる。

RICK DERRINGER /♪ ROCK AND ROLL,HOOCHIE KOO

◆ラジオの友◆

Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:30:34

◆◇◆其の百十:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

1944年に満州国の関東軍や朝鮮半島の朝鮮軍に駐在していた小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)が第41代内閣総理大臣に就任した。

しかし、船底に亀裂が入り穴だらけの沈みゆく大日本帝国と言う戦艦は、誰が船長になろうと沈没は避けられない。

明治維新の後の1894年に起こった「日清戦争」の頃から日本軍は、薩摩閥を引き継ぐ九州閥(薩摩閥)の真崎甚三郎(まさきじんざぶろう/肥前〔長崎〕→軍人)と、長州閥を引き継ぐ宇垣閥(長州閥)の宇垣一成(うがきかずしげ/備前→軍人)に分裂し、東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)は九州閥(薩摩閥)に属し、小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)は宇垣閥(長州閥)に属していた。

50年近くの長い間、日本軍の要職は九州閥(薩摩閥)が就任しており、宇垣閥(長州閥)は東京の大本営(だいほんえい)から遠く離れた中国大陸や朝鮮半島に飛ばされ辛酸(しんさん)を 嘗(な)めていた。

第41代内閣総理大臣の小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)もそんな1人であり、逆に言えば東京の大本営(だいほんえい)での基盤や人脈は皆無であった。

そこで脆弱な小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)の内閣の為に、第124代天皇の昭和天皇(しょうわてんのう/皇族)が尽力し第37代内閣総理大臣だった米内光政(よないみつまさ/軍人→政治家)を総理補佐として勅命(ちょくめい)した。

こうして第41代内閣総理大臣の小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)の元で、陸軍は陸軍大臣に杉山元(すぎやまげん/軍人)が就き、参謀本部の参謀総長は梅津美治郎(うめづよしじろう/軍人)が就いた。

海軍は海軍大臣に米内光政(よないみつまさ/軍人→政治家)が就き、軍令部総長に嶋田繁太郎(しまだしげたろう/軍人)が就いたが、直ぐに及川古志郎(おいかわこしろう/軍人)に交代された。

小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)は、以前に日本の政府と日本軍が設けた“大本営政府連絡会議”を開催して、政府と陸軍と海軍の意思疎通を図った。

そして東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)が設けた“大本営政府連絡会議”の名称を“最高戦争指導会議”に変更し、陸軍の権力を抑圧して主導権を掌握しようと試みる。

しかし、海外勤務が長かった小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)は、陸軍はおろか海軍の掌握にも失敗する。

COVERDALE-PAGE /♪ SHAKE MY TREE

◆ラジオの友◆

Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:31:54

◆◇◆其の百十一:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

1944年に第41代内閣総理大臣の小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)の内閣が始まり、出だしから統率の乱れが目に付き、欧米列強を相手にしている日本にとって不安材料しかなかった。

この日本の状況下で、アメリカ軍は中太平洋と南太平洋に布陣し、防御が固いフィリピンを避けて台湾を経由して日本列島に侵攻する作戦を策定していた。

ところがダグラスマッカーサー(アメリカ軍人)は、1941年の「南方作戦」にて日本軍の総攻撃に遭い撤退した苦い経験があり、『アイシャルリターン。』(私は必ず帰って来る。)の約束を守り、そのリベンジ(報復)を果たす目的からフィリピンへの侵攻を主張した。

ダグラスマッカーサー…『アイハヴゥリターンドゥ。』(私は戻って来た。)

大軍勢のアメリカ軍に対応できる程に日本軍は軍備も兵士も足りなく、フィリピンの各所に散らばる陣営を北部のルソン島に集約し、一極集中して防衛する作戦を策定した。

この時、1941年にシンガポールを制圧し“マレーの虎”(ハリマオ)と呼ばれた陸軍の山下奉文(やましたともゆき/軍人)が指揮した。

一方のアメリカ軍は中部のレイテ島に陣営を設けて、海域には軍艦や空母を配備した。

こうしてフィリピンから台湾の海域では、アメリカ軍の戦闘機が日本軍の拠点を次々と空爆して壊滅させていた。

これに対して日本軍も軍艦を進行させて戦闘機で応戦したが、圧倒的な戦闘力と武装力で日本軍は太平洋の海に消えていった。

しかし、この戦況を現地の日本軍は、東京の大本営(だいほんえい)に『アメリカ軍の軍艦や空母を太平洋で壊滅し、日本軍は大勝利を収めた。』と虚偽の報告をする。

この偽証報告を真(ま)に受けた東京の大本営(だいほんえい)に居た第41代内閣総理大臣の小磯國昭(こいそくにあき/軍人→政治家)は、大喜びで日本国民に放送局を使って戦況報告を演説した。

小磯國昭…『大本営(だいほんえい)より報告が御座います。 昭和19年(1944年)10月19日に日本軍は連日連夜の攻防で、台湾およびルソン島のアメリカ軍の戦艦を総攻撃し、過半数の軍艦や空母などを撃沈して、残った戦艦も敗走しました。』

こうして大手新聞各社や放送局も情報偽装工作(フェイクニュース)を真(ま)に受けて、連日連夜の報道で日本国民は『大日本帝国軍、万歳、万歳、万々歳!』と叫び高揚した。

しかも、フィリピンのルソン島に陣営を集約し一極集中して防衛する日本軍も、この情報偽装工作(フェイクニュース)を真(ま)に受けて信じ込んだ。

これが日本軍の作戦に甚大な影響を及ぼす。

GRAVITY KILLS /♪ DOWN

◆ラジオの友◆

Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:32:56

◆◇◆其の百十二:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

日本軍はルソン島の一極集中の陣営から、兵士を複数の軍隊に再編し、南下させてフィリピン中部のレイテ島に設けたアメリカ軍の陣営に侵攻させた。

しかし、アメリカ軍は壊滅どころか、日に日に軍備も兵士も増強されていく。

この時にフィリピンの沖合に航行していた巨大戦艦の武蔵(むさし)は、アメリカ軍の戦闘機から総攻撃を受けて、他の戦艦と共に撃沈した。

日本軍は伝えられた情報と様子が違う事に気付いても、それはもう手遅れだった。

フィリピンは強靭なアメリカ軍に包囲されている事を知った日本軍は、空軍に“神風特別攻撃隊”(しんぷうとくべつこうげきたい)を編成して、片道だけの燃料で零戦に爆弾を搭載しアメリカ軍の戦艦に特攻する様に命じた。

ただ、この戦闘機による“神風攻撃”(かみかぜきうげき)もアメリカ軍に大打撃を与えるまではいかず、若い命だけが海に消えていった。

ここまで日本軍の戦況が悪化すると撤退戦となり、一先(ひとま)ずはルソン島まで退却を試みる。

しかし、その道中に潜伏するアメリカ軍やフィリピン民間部隊が待ち構えており、見つかった日本兵は銃殺された。

運良く進軍できたとしても、南国特有の病気も日本軍を苦しめ、不衛生な環境から赤痢やマラリアを発病する兵士が多発し、食糧不足から栄養失調に陥り、多くの死者を出した。

このフィリピン一帯での戦地で、日本軍は21万人余りが戦死した。

これを1945年に起こった「ルソン島の戦」と呼ぶ。

こうして日本が太平洋の一帯を防衛圏に指定していた“絶対国防圏”は完全に崩壊した。

因みにフィリピンの戦地で従軍していた小野田寛郎(おのだひろお/軍人→和歌山)は、フィリピンのルバング島で終戦を知らず29年間余り密林(ジャングル)生活を続け、1974年に帰国している。

SUGARCULT /♪ SHE'S THE BLADE

◆ラジオの友◆

Re: 今日の1枚、お薦めレコード/20251001 - ラジオの友 URL

2025/10/01 (Wed) 08:33:48

◆◇◆其の百十三:中国大陸と朝鮮半島と日本列島の歴史観◆◇◆

1945年で起こったフィリピンの「ルソン島の戦」で、日本が太平洋の一帯を防衛圏に指定していた“絶対国防圏”は完全に崩壊した。

アメリカ軍は日本列島の壊滅計画通りに、サイパンに巨大な飛行場を建設し、最新鋭の爆撃機のBー29を配備して日本列島の全域を空爆できる体制となった。

このアメリカ軍のBー29は高度1万mまで飛行できたが、日本軍の零戦などの戦闘機は高度5000mまでが限界だった。

ただ、Bー29は日本上空から爆弾や焼夷弾(しょういだん)を投下して空爆する目的の爆撃機の為に、零戦などの戦闘機との上空戦には不向きだった。

しかも冬季の日本は悪天候の日が多く、高度1万mだと雲がかかり日本軍の拠点や軍事工場を的確に空爆する事が困難となり、雲の下まで高度を下げれば日本軍の零戦などの戦闘機び攻撃される危険性があった。

その為にBー29の飛行には護衛する戦闘機が必要となった。

しかし、護衛する戦闘機はサイパンから日本まで飛行する事ができず、その中間に位置する小笠原諸島(おがさわらしょとう)の硫黄島(いおうとう)にアメリカ軍の飛行機を建設する計画が持ち上がる。

その間にも太平洋一帯の“絶対国防圏”の崩壊で、東南アジアから石油やゴムやアルミニウムの物資の輸送が困難となり、日本列島は軍事も経済も日に日に目に見えて困窮(こんきゅう)していく。

それは皇居の御所に居る第124代天皇の昭和天皇(しょうわてんのう/皇族)にも知る事となる。

そこで昭和天皇(しょうわてんのう/皇族)は侍従(じじゅう)で内大臣の木戸幸一(きどこういち/政治家)に、今までの総理大臣や日本軍の大臣の経験者を集結させて、この最悪な事態の解決策を策定する様に勅命(ちょくめい)する。

そこで第40代内閣総理大臣だった東條英機(とうじょうひでき/軍人→木曜会→ 一夕会)などの大半は、講和や和平による交渉で戦争を終結させる事を主張した。

ただ、ここで藤原氏北家(ほっけ)の五摂家(ごせっけ)の系統で第34代と第38代〜第39代内閣総理大臣だった近衛文麿(このえふみまろ/公卿→政治家)は、「太平洋戦争」こと「大東亜戦争」の早期終戦を主張した。

近衛文麿…『この勝てない戦争は早期に終わらせるべきだ。 日本は敗戦を受け入れ無条件降伏を承認し、一時的に国政が動乱するかも知れないが、アメリカやイギリスは日本の伝統でもある天皇制の廃止までは要求しないと心得(こころえ)ている。 今後で一番に脅威となるのが日本の共産圏への組み込みで、ソビエトや中華民国の画策により、日本共産革命が勃発して天皇制の廃止を要求するかもしれません。』

しかし、昭和天皇(しょうわてんのう/皇族)は日本の無条件降伏による敗戦となれば、どんなに天皇制で統治しようとしても、無駄な戦争による不服を感じる一部の日本国民が反乱するとして、講和や和平による交渉で戦争を終結させる事を支持した。

RC Succession /♪ Summer Tour

◆ラジオの友

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